不倫の慰謝料の相場とは

最終更新日 2025年7月9日

夫や妻の浮気が発覚し、浮気相手に慰謝料を請求する場合、気になってくるのが慰謝料の金額と言えるでしょう。

慰謝料とは浮気をしていた夫もしくは妻と、その浮気相手から受けた精神的苦痛に対し支払われるお金のことを指します。

これは不法行為に基づく損害賠償請求の一つとして法律でしっかりと認められています。

その相場は一般的には50万円から 300万円といわれています。

しかし実はこの金額に明確な基準はなく、その時のケースによって決定されます。

例えば離婚も別居もせずに、この先も夫婦として関係を継続していく場合の相場は50万円から100万円、不倫が原因で夫婦が別居することになった場合の相場としては100万円から200万円、この不倫が原因で夫婦が離婚することになった場合の相場としては200万円から300万円といわれています。

これらの金額の相場は裁判を行った場合の相場です。

もしも裁判をせずに、相手と話し合いによって解決させる場合には、これらの金額になるとは限りません。

話し合いをすることで、問題を早期解決させるためや、精神的損害などを考慮して、金額が決められることもあります。

そのためたとえ離婚までに至らなくても、それ同様の金額で和解になることもあります。

■浮気相手の年齢や婚姻期間によって額は変わる

そして慰謝料の金額は、浮気による別居や離婚だけでなく、そのほかにも様々な事情で増減されます。

まず一つは夫もしくは妻と浮気相手の年齢です。

年齢差が大きければ大きいほど、思慮分別の差や不倫の主導性に影響が出ることが多いので、増額されるケースが多く見られます。

次に婚姻期間です。

浮気をされた方の心の配慮や、もしも離婚することになった場合、再スタートが難しくなることから、婚姻関係が長ければ長いほど、金額は高くなる傾向にあります。

そして不倫が発覚する前の婚姻生活の状況も影響を及ぼします。

発覚する前に、家庭は円満だったのか、それとも家庭が崩壊しそうな状況だったかによっても左右されます。

家庭が円満だった場合には、不倫によって、家庭が崩壊に至ったと考えられることから、責任は重くなるでしょう。

そして大きく影響を及ぼすことが、浮気相手が相手を既婚者だと知っていたかということです。

もしも既婚者だということを知っていったうえで、家庭を壊すつもりで浮気をしていた場合には、その行為は非常に悪質とみなされます。

また、浮気が明らかに認められる状況であるにも関わらず、浮気相手が否認し続けている場合には、被害者の心情をふみにじったと判断され、増額になるケースが多くなるでしょう。

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