最終更新日 2025年7月9日
１.具体的な問題への改善に取り組む
人間の暮らしは豊かになるにつれ、様々な問題が出てきています。
環境を無視した開発や、石油や石炭などの資源を使用することで自然の生態系が崩れ環境問題へと発展しているのです。
具体的な問題としては、
- 大気中の二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが増えることによって地球全体の温度が上がって異常気象や干ばつ
- 熱帯地域の病気の広がり、海面の上昇によって水没する危険性などの問題やそれに関連して乾燥地帯では土地が痩せて砂漠化してしまう
- オゾン層が壊れるフロンが大量排出することで太陽からの強い紫外線を浴びやすくなる
- 石油などを燃やすことで硫黄酸化物や窒素酸化物が発生することで酸性雨が降りやすくなる
などの問題を抱えています。
（新東京グループより引用）
そんな問題を改善するためには、人間一人ひとりの心がけだけではなく企業が環境への取り組みをしていくことが重要だと考えられています。
そんな環境事業は様々な観点から行うことができ、環境事業を行うことで省エネへとつながります。
環境事業とは、地球環境に配慮しながら少ない資源の上で共存するための仕組みを作る事業のことを言います。
環境事業を行なっている企業は様々で、企業によって取り組み方は異なります。
２.省エネや節電に繋がる取り組み
特に多いのが太陽光発電による発電です。
再生可能エネルギーである太陽光をエネルギー源として使用することによって、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素の排出を抑えることができます。
発電量は天候や季節、地形などによって依存してしまうというデメリットはありますが、昼間の電力需要ピークを緩和することが可能で、放射性廃棄物の処理などの問題がある原子力発電への依存度を下げることができるとして活用されつつあります。
小規模や分散運用もできるため、企業が自家消費することも可能です。
企業が取り入れることによって毎月の電気代を削減できるようになり、コストカットにつながります。
環境事業の一環として光触媒を利用するケースもあります。
光を照射することによって触媒作用を示す物質のことをいます。
光触媒を利用して窓ガラスにすると、セルフクリーニングガラスになって洗剤を使うことなく水道水などをかけた後ワイパーをかけるだけでガラス表面が綺麗になるため環境に優しくなります。
また、光触媒を使ったエアフィルターのついたエアコンであれば、自動的にフィルターのホコリの汚れを落とすことができ、効率的にエアコンが使えるようになるため省エネにつながります。
建物に遮熱塗料・遮熱フィルムを使用するだけでも、環境問題への取り組みとつながります。
遮熱塗料を建物に塗るだけで表面温度が10度近く下がるようになっています。
屋根や屋上、壁を塗り替えるだけ、あるいは窓に遮熱フィルムを貼り付けるだけで室内の温度上昇を抑えることができ、エアコンの省エネや節電になります。
また、断熱材や空調設備を導入するような大掛かりな工事が不要というのも嬉しいポイントです。
３.環境保全で生態系の保存や回復が可能
節電だけではなく緑を増やす取り組みも行われています。
壁や屋上を緑化することによって、夏場の温度上昇を軽減したり冬は保温効果によって省エネ効果を得ることができたり、酸性雨や紫外線によって劣化してしまう建物を保護する効果を期待することができます。
また、雨水の流出を遅延緩和させることによって、都市型水害の防止に貢献することやヒートアイランド現象の緩和、植物による空気の浄化効果などにもなります。
植物には精神安定の効果や疲労回復促進、ストレス解消効果があるとして環境にも人間にもメリットがあります。
緑化だけではなくビオトープを作っている企業もあります。
身近なところから自然のある環境を作り出すことができ、生態系の保存や回復、復元が可能です。
蛍を育成するシステムを構築している企業もあります。
自然環境の素晴らしさを体験することができ、環境問題への意識を高められます。
土壌改良も環境保全の一環となっています。
土を浄化することで自然の修復を進められます。
土壌や地下水の調査、研究、処理をする土壌汚染改良技術を利用することで、人間が自然と共存するために必要な水と土の状態を自然にしていくのです。
４.まとめ
そのほか、不要物も再生可能または資源化していく方式へと改めることも増えてきています。
廃棄物をセメント原料や燃料に活用したり、無駄のない循環システムを作り上げることにいよって廃棄物ゼロの循環社会を実現しようとしている企業もあります。
廃棄物を再活用するための技術や設備を生かすことで、様々な面でリサイクルが可能となります。
近年世界ではエネルギー調達が不安定化しており、石油や石炭の燃料コストも高騰していっているのが現状です。
そのため企業においてもエネルギー利用体制の見直すということは重要なことになっています。
確かに再生可能エネルギーや遮熱塗料などを取り入れるとコストがかかりますが、長い目で見ればコストを節約することができたり、環境への配慮へとつながっていきます。
